フジフィルム X-T5 1ヶ月使用レビュー【最高の撮影体験をもたらす超相棒】

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フジフィルム X-T5が手元に届いて一ヶ月が経過した。
撮影枚数の多い/少ない、撮影時間の長い/短いはあるが、ほぼ毎日カメラを持ち歩き撮影を行ってきた。

そこで今回は、X-T5の一ヶ月レビューをお届けしたいと思う。

これまで X-T4やX-S10に加え他社カメラも使ってきたが、過去一番のお気に入りカメラになっている。
そのあたりの理由もしっかりお伝えしていくので、ぜひ最後まで楽しんでほしい。

目次

フジフィルム X-T5とは

X-T5はフジフィルムが2022年11月25日に発売したミラーレス一眼カメラ。

「原点回帰」と「Photography First」をテーマに前モデル(X-T4)より小型/軽量になり、写真を撮る楽しさを追求したモデルといえる。
詳しくは過去の記事を見ていただければと思う。

フジフィルムX-T5 1ヶ月レビュー

手に馴染むデザイン

X-T5のボディはX-T4と同じ厚さでありながらも、グリップの形状は新しくなった。
このグリップが秀逸でとても手馴染みが良く、しっかり握ることができるように進化している。

シャッターボタンの位置も前側にオフセットされており、T4のときの窮屈さはなくなった。

X-T5に望遠レンズを付けて運用することは少ないと思うが、例えばタムロンの18-300mmや17-70mm F2.8を付けてもフロントヘビーな感覚は少ない。
T4のときはややフロントが重い印象が強く、手にしっかり力を入れないと保持できなかったが、T5の方が安定してグリップできるようになった。

グリップだけでなく、ボディのが小さくなったことで左右の重心の位置関係も改善しているのだろう。
X-T5のグリップは本当に握りやすくなっているので、ぜひ店頭で実際にグリップ感を試して貰えればと思う。

軽量化がもたらす恩恵

グリップと共に大きな進化を果たしたのが軽量化だ。

X-T5の重量は557gと X-T4と比較すると50g軽くなった。
軽量&コンパクトモデルのX-S10が465gなので、S10には及ばないものの先に説明したグリップ形状と相まって数値以上に軽く感じる。

T5とキットレンズのXF18-55mm F2.8-4.0と組み合わせると 867gのシステムとなり、900gを切る重さで万能スナップシューターとなる。

今まではカメラを持っていくか考えていた場面でも迷わず持ち出すことができる。
言い換えると、写真を撮りたと思ったときに必ず側にいてくれるカメラなのだ。

T-5のデザインがあり、そこに軽量化という大きな価値が組み合わさることで、常に持ち歩きたくなるカメラになっている。

モニターの進化→最高の撮影体験

T5の液晶モニターは 3.0型184万ドットになっており、フジフィルムのXシリーズの中では一番の高解像度となる。
X-H2/X-H2Sのモニターも162万ドットとなっており、T5のモニターの方が解像度が高い。

このモニターが撮影を本当に楽しいものにしてくれる。

一般的に撮影した画像を現場で確認するのは、カメラの液晶モニターを使うことが大半だろう。
液晶モニターの解像度が高いと言うことは、モニターの表現力が高いとも言える。

モニターの表現力のおかげで、撮影したデータをモニターで見ると「おっ!いいじゃん!」と思わせてくれることが多々ある。
この体験はX-S10やX-T4では得ることができなかった。

良い撮影体験のおかげで撮影機会も撮影枚数も多くなり、結果的にカメラも写真も好きになり、写真の上達にもつながると思う。
X-T5は写真の上達すら手伝ってくれるカメラなのかもしれない。

進化したAF性能

最高の撮影体験をもたらしてくれるのはモニターだけに留まらない。
進化したAFもストレスを感じることなく動作し、最高の撮影体験を後押ししてくれる。

被写体認識AFも割と優秀で条件次第ではかなり使えると思う。

仕事柄クルマの認識を使うことが多いのだが、車全体はもちろんのこと、ホイールやヘッドランプ、グリルといったクルマの一部分だとしても認識してくれれているのはありがたい。

AFをカメラに任せることができると、構図やフレーミングに集中できるようになるため、よりストレスなく撮影に集中できる。

動く被写体にはやや弱い

X-T4など一世代前の機種(センサー)と比較してもAFは確実に良くなったが、動きものに対してはもう少しと言ったところだろう。
子供や動物(特に鳥)など不規則に早く動く被写体に対してはピントを外すことが多い。
特に被写体が前後に動く(カメラとの距離が変わる)ときにピントを外していることが多い印象で、AFの枠は被写体を追従しているけど、撮れた写真はピントが甘いことが多々ある。

AF追従の感度を調整しても、ピントが合う打率としては6割〜7割くらいだろうか?
このあたりはファームウェアのアップデートで改善されていく可能性も高いので、あまり懸念はしていない。

バッテリーライフ

X-T5ではバッテリーライフも良好だ。

バッテリーは従来と同じNP-W235となるが、撮影可能枚数は大幅に改善された。

静止画についてはエコノミーモードで約740枚、ノーマルモードで約580枚の撮影が可能。
X-T4と比較するとエコノミーモードで約123%向上、ノーマルモードで116%向上したことになる。

この違いは撮影をしていても大きいと感じる。
また ここまで撮影枚数が多くないユーザーにとっても充電の回数を減らすことはできるし、予備バッテリーの持ち出し回数が減れば荷物を減らすこともできる。

本体の軽量化もありがたいが、バッテリーライフが長くなったことで予備バッテリーを含めた装備(荷物)そのものを軽くすることができるのは、カメラを持ち出すハードルを下げる意味でも本当に助かっている。

スマホへの転送は遅い

X-T5で撮影した写真をアプリを使いスマホに転送する時間は残念ながら長くなってしまった。

40Mセンサーになったことで、1枚あたりのデータ容量が大きくなってしまったので仕方ない部分ではあるが、地味にストレスとなっている。
またスマホのストレージも圧迫してしまうので、スマホのストレージ管理も必須となる。

体感ではX-T4の1.5倍ほどの時間が必要。
アプリを立ち上げ→接続→写真を選び→転送この時間が少し億劫になっているのが正直なところだ。

画像サイズを小さくすると解消される傾向にあるので、データ容量に起因するものと考えて間違いは無さそう。
SNSを多用しないのであれば、気にならない部分だとは思うが、従来センサーを搭載した機種からの乗り換えでは注意したい部分となる。

【まとめ】フジフィルムX-T5 1ヶ月レビュー

ということでX-T5を一ヶ月使い込んだ感想をまとめて来たがいかがだっただろうか?

個人的にはX-S10やX-T4のユーザーが乗り換えても非常に満足度の高いカメラになっていると思う。
スペックも素晴らしいのだが、「スペックではない楽しさがあり毎日持ち出したくなる」そんなカメラに仕上がっている。

なんとなく机の上に置いているだけでも画になる洗練されたデザインに軽量化されたボディに握りやすいグリップ、気持ちの良いAFに液晶モニターに映し出される画像も美しい。

本当に使っていて楽しい気持ちにしてくれる。
「もっともっとカメラを使いこなし、写真を上手に取りたい」と、カメラが気持ちを駆り立ててくれるようだ。

X-T5本当に買って良かったと思うし、もっと多くの方にこのカメラの魅力を知ってもらえたらと思う。

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この記事を書いた人

FUJIFILMを愛しFUJIFILMに愛されてないクマや。
たまに浮気もするんやけど、かんだでFUJIFILMに戻ってまう。
X-S10買うのは3回目やで。
うさんくさい関西弁やけど夢はFUJIFILMの先行レビューや!

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